8/24 親鼻水位1.50
流れ入門
先週、始めてカヤックに乗ったTさん、1週間後にまた来て頂きました。アドベンチャーレースに出場を考えていて、その種目にカヤックがあるので慣れておこうと。
前半は亀岩前の緩い流れでターンやストリームインアウトを、後半は岩畳に降りてフォワードストロークの練習をしました。
さて、カヤックを漕ぐとき、どこの筋肉を使うのがいいでしょうか?
講習を受けた方なら、もう何度も聞いていることかもしれませんが、体幹=腹筋や背筋をメインにして漕ぎます。これがよく言う『体をひねって漕ぐ』ということになるのですが、私は講習ではより腹筋を意識するように言っています。しかし、スラロームやスプリントの選手などは背筋を意識している人も多いようです。
人間の体で一番大きい筋肉は広背筋です。なので、大きなパワーを発揮するには一番理にかなっていると思います。スラ選手はみな素晴らしい広背筋をしていますしね。
けど、私がいつも言っているのは腹筋。腹筋を使うのはパワーだけでなく、ボートコントロールも兼ねたいから。背筋だと、後ろに押し出すイメージですが、腹筋は前に出る感覚になります。この前に出すときに微妙な方向を調整している。ラインをコントロールできるのです。
このへんは使いわけですね。真っ直ぐ進んでいる状況ならバウコントロールはあまり必要ないので、背筋で漕ぐのが有利です。
Tさん、まだカヤック自体が乗り慣れていないから、パワーを使うのはまだ難しかったようですね。流れに対して不安定さを感じているので、そこが安定してくれば、よりパワーを使って漕げるようになりますよ。