7/6 親鼻水位1.54
ベーシック中級
Sさん、仕事が忙しい中、時間を作って講習に来て頂きました。
先々週の信濃川ツアーで、大波でも真っ直ぐなら下れるけど、あの流れの中で向きを変えることは出来ない。急流でもコースを変えたり、エディキャッチが出来るようになりたい!というリクエストでした。
そう、なんです。波は大きくてもストレートに下るなら、思いっ切り漕げばなんとかなる。しかし、沈せずに下れたからクリア!ではなく、もっと自由にラインを描けたらと追求するところが素晴らしいです。
信濃川のとき「流れで、スイープを漕いでも曲がらなかった。」ということですが、けっこう皆さん経験あると思います。はい、スイープストロークはそんなもんです。進んでいる状況では、スイープではたいして効かないんです。ドローやバウラダーの方が曲げやすい。正確にいうと、ターン弧が違うのです。ドローやバウラダーは小さく回れるけど、スイープはカーブを描くイメージです。もうちょっと言うと、スイープを使うときは、前にも進みたい場合。その場でターンしたいときはドローやバウラダー。もちろん、スイープでも小さく回ることは出来るのですが、そのときは外傾を使います。
講習では、『ターンの中心はどこにあるか?』を意識するといいと言いました。補足すると、当たり前ですが、中心を回るように動かす。ということです。例えば、ターンの中心がボートの中心にあるなら、腰を回します(膝は内に引き寄せて、お尻は外に押してる)。ブレードが中心なら、腕が半径になって反対腰を回すように前に進めています。さらに、ブレードをスライスで動かしていたなら、より半径は大きくなり、腰もより前に動かそうとしなければです。
ターンのイメージと、自分が使うパドリングテクニックが一致してないとですね。そこが違うから、回らないと感じる。そのベースになっているのが、ドローやスカーリング、Cストローク。スカーリングとCストロークは奥が深いので、いっぱい練習しましょう。