11/11 親鼻水位1.33
ベーシック中級 透明度も上がり、水量も落ち着いてきた長瀞です。この水量はセイゴの瀬でストリームイン・アウトの練習がしやすいです。
講習は2回目のTさん。経験は十分あるのですが、基本と見直したいと来て頂いています。最初は学ぶことがいっぱいで、頭もいっぱいになっちゃいますね。
Tさん、漕ぎが右と左で違いを感じていて、左は漕ぎが弱いと感じるそう。ラダーのようなアングル調整は利き手で行っているので、右利きの人が左が苦手というのは、よくあることなのですが、Tさんは左利き。しかも、ラダーとかではなくて、フォワードストロークのときにと。漕ぎを見ても、ぱっと見た目では左右の違いはなさそうです。
さて、フォワードストロークは、『背中で引いて、お腹で押す』とよく講習で言っています。そして、押しはてこの原理を使っていると。あと、これはあまり言ったことはないのですが、”弓を引く”ような感覚だよと。シャフトがしなるイメージです。実際、強いストロークだとシャフトはわずかですがしなっていると思います。この弓を引くのは背中ですが、真ん中を”引く”ためには、上下が固定されていなくはいけません。この固定しているのは、下(ブレード)は水で、上は上手の押しになります。つまり、上手の押しがないと、強く引けないのです。Tさん、左ストロークのときは、上手である右が上手く使えてなかったようですね。
ドローストローク、スカーリングはこの『両手を使って漕ぐ』感覚を磨くのにいい練習になります。左右でキャッチの重さが違うのを実感できますね。上手を上手く使いましょう。
後半はセイゴの瀬でインアウトの練習。水のキャッチや、バウラダーを使って細かい修正などを学びました。最後は小滝で難しいエディのキャッチ。下るだけなら勢いでなんとかなりますが、エディキャッチとなると、正確にラインをトレース出来るかが成否を分けます。しかし、Tさん、沈せず下れたからOKではなくて、イメージ通りではないと、より向上心を持っていることが素晴らしいです。その狙う気持ちがあれば、上達していきますよ。